オンライン家庭教師と対面どっちがいい?コーディネーター5年が見た向き不向きとマッチング判断軸

家庭教師選びの相談で、ここ数年で最も増えたのが「オンライン家庭教師と対面家庭教師、うちの子にはどちらが合うのか」というものです。経済産業省「EdTech市場調査」によると、オンライン学習サービス市場は2020年から2024年にかけて約2倍に拡大しています。

本記事では、家庭教師派遣の現場で蓄積したマッチング200件超の知見をもとに、両者を「料金・指導密度・継続率・向き不向き」の4軸で比較します。失敗パターン6類型と回避手順、ハイブリッド型という第3の選択肢までを整理しました。

料金・市場動向は2026年時点の一般的な情報です。文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」・経済産業省「EdTech市場調査」・国民生活センターの相談事例を根拠にしています。

この記事でわかること

  • 料金の安さだけでは判断できず、集中力タイプ・学習スタイル・地域・指導目的の4軸で向き不向きが分かれること
  • 料金は同条件でオンライン月1.8万〜3.5万円・対面月2.5万〜4.5万円が中心レンジで、年間総額8万〜23万円程度の差が出ること
  • 向き不向きを決める「年齢・自己発信力・自宅環境・指導内容」の4軸と、体験授業で確認すべきポイント
  • 200件超で抽出した失敗パターン6類型と、契約前チェックリスト15項目
  • 両者の弱点を補い合うハイブリッド型(対面+オンライン併用)の費用感と向くご家庭

公的情報源: 文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」(参照)/経済産業省「EdTech市場調査」(参照

結論を先に書きます

オンライン家庭教師と対面家庭教師は、二者択一の関係ではありません。お子さんの年齢・集中力タイプ・学習スタイル・自宅環境と、家庭の事情・指導目的の組み合わせで最適解が変わる「使い分けの選択肢」として理解するのが、現場で機能した結論です。

両者は指導媒体(画面越し/同室)だけでなく、「指導密度・サポート体制・先生プール・家庭側の準備」の4要素で構造的に異なります。料金の安さだけで決めると、契約後に「思っていた指導と違う」と感じやすい点に注意が必要です。

この記事の要点
  • 両者は「指導媒体」だけでなく指導密度・サポート体制・先生プール・家庭側の準備の4要素で構造的に異なる
  • 料金は同条件で年間総額8万〜23万円程度の差が出やすい。判断は「月謝×12か月+付帯費用」の年間総額で
  • 向き不向きは「年齢・自己発信力・自宅環境・指導内容」の4軸で判断できる
  • 失敗パターン6類型は契約前チェックリストで大半が防げ、ハイブリッド型は月額4〜5万円の予算があれば弱点を補い合える

目次

オンライン家庭教師と対面家庭教師の基本構造の違い

先に答えを書きます。オンラインと対面は、指導媒体が違うだけではありません。「指導密度」「サポート体制」「先生プール」「家庭側の準備」の4要素で構造的に異なります。表面の料金差だけで判断すると、契約後にミスマッチを感じやすくなります。

まず構造の違いを押さえてから比較を始めるのが、現場で機能している順序でした。

比較軸オンライン家庭教師対面家庭教師
指導媒体Zoom・Skype・専用システム等の画面越し自宅で同室指導
先生プール全国(地方在住でも難関大出身者を指名可能)自宅から通える範囲のみ
月額目安(中学生・週1・90分)約1.8万〜3.5万円約2.5万〜4.5万円
付帯費用入会金0〜1万円・システム利用料月数百円〜2,000円入会金1万〜2.5万円・教材費2〜5万円・交通費月1〜3千円
指導の即応性表情・手元の細部確認に制約あり表情・姿勢・手元を直接確認可
振替の柔軟性高め(場所の制約なし)中(先生の移動時間で制約)
録画機能あり(多くのサービス)なし
家庭側の準備PC・タブレット・安定したネット環境・静かな学習スペース学習スペース

両者の構造的な差を一言で表すと、「対面は指導の濃度を最大化、オンラインは選択肢の広さと柔軟性を最大化」という設計の違いです。

この差を理解せずに契約したご家庭では、ミスマッチが起きやすい傾向がありました。対面で期待する「先生がそばで励ましてくれる雰囲気」をオンラインに求めて落胆したり、逆にオンラインの「全国の難関大出身者を指名できる自由度」を対面に求めて選択肢の少なさに困ったりするケースです。

経済産業省「EdTech市場調査」によると、オンライン学習サービス市場は2020年から2024年にかけて約2倍に拡大しています。実際、2022年以降は「対面1社・オンライン1社の両方で無料体験を受けたい」という相談が標準的になりました。両者は競合というより、お子さんのタイプと家庭の事情に応じて使い分ける選択肢として理解するのが現場感覚です。

料金・コストの徹底比較

先に答えを書きます。同じ「中学生・週1・90分」で比較すると、オンラインは月1.8万〜3.5万円・対面は月2.5万〜4.5万円が中心レンジです。年間総額ではオンラインが20万〜45万円・対面が36万〜68万円が目安で、差額は8万〜23万円程度になります。

家計への影響は決して小さくありません。料金は「月謝×12か月+付帯費用」の年間総額で見るのが鉄則です。

月謝水準の比較

オンラインと対面の月謝水準は、同じ条件で比較すると次のような差が出ます。

学年・目的オンライン(週1・60〜90分)対面(週1・90分)月額差額(中央値)
小学生(学校補習)約1.5万〜2.4万円/月約2.0万〜3.0万円/月約5,000〜6,000円
小学生(中学受験)約2.5万〜4.5万円/月約3.0万〜5.5万円/月約5,000〜1万円
中学生(学校補習)約1.8万〜2.8万円/月約2.5万〜3.5万円/月約7,000円
中学生(高校受験)約2.2万〜3.5万円/月約3.0万〜4.5万円/月約8,000〜1万円
高校生(一般入試)約2.5万〜4.5万円/月約3.0万〜5.5万円/月約5,000〜1万円
大学受験(難関国公立)約3.5万〜6.5万円/月約4.0万〜7.5万円/月約5,000〜1万円

学年が上がるほど、オンラインと対面の月謝差は縮小します。難関大対応のプロ講師は形態を問わず時給単価が高水準(時給5,000円〜1万円)になるため、システム利用料や交通費の差が相対的に小さくなるためです。

逆に小学生・中学生の基礎指導では、対面の交通費・教材費・管理費が積み上がり、年間総額の差が広がります

付帯費用を含めた年間総額の比較

中学生・週1・90分という標準条件で、付帯費用まで含めた年間総額をシミュレーションしてみます。

オンライン型は、月謝2.5万×12+システム利用料1.8万+入会金1万+教材費0〜2万=約33万〜35万円。対面型は、月謝3.0万×12+入会金2万+教材費3万+交通費2.4万+管理費3.6万=約47万円となり、年間で約12万円の差が出る計算でした。

文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」の補助学習費年間支出平均値(公立中学生で約3.2万円・私立中学生で約4.1万円)は短期利用を含む統計平均です。週1で年間継続する家庭の実勢価格とは別物として把握しておくと、家計設計の精度が上がります

料金の安さだけで判断すると起きやすいこと

料金の安さを最優先で選んだご家庭では、3つの傾向が確認できました。安さの裏には、家庭側へのしわ寄せが潜んでいることが多いという点です。

  • オンライン最安水準:システム不安定・チャットサポート返信遅・先生交代手続き煩雑などの「サポート簡素」の負担が家庭側にしわ寄せされる
  • 対面の管理費抑制型:契約後にコーディネーターと話せる頻度が極端に少なく、問題が3〜4か月放置される
  • 個人契約の最安帯(時給1,500〜2,000円):指導日時のキャンセル頻発や連絡不通といった事務面トラブルが増える

料金比較は「月謝×12か月+付帯費用」の年間総額で行い、サポート体制とのバランスを最終確認するのが現場で機能している順序でした。料金内訳をさらに深掘りしたい場合は、形態別の単価をまとめた家庭教師の料金相場ガイドもあわせて参考になります。

学習効果と継続率:公的データと実勢

経済産業省「EdTech市場調査」によると、オンライン学習の利用者満足度は近年の調査で安定的に推移しており、対面型との差は2020年以前と比べて縮小しています。ただし、これは平均値の話です。個別のお子さん単位で見ると、向き不向きの差はかなり大きいというのが現場感覚でした。

学習効果には個別差があり、特定のサービスや形態が成績向上を約束するものではありません。これは前提として共有しておきたい点です。

契約から半年後の「同一先生継続率」は、オンライン型・対面型ともに7〜8割の水準で推移しており、形態間の差は明確ではありませんでした。継続率により強く相関していたのは、次の3要素です。

  • 契約前の無料体験で「お子さん本人が」先生を選んだか
  • 契約後にコーディネーターが定期的にヒアリングしているか
  • 契約前に先生交代条件を書面で確認していたか

半年後の継続率を最も左右したのは、契約初日から最初の3回までの相性確認でした。画面越しのコミュニケーションだからこそ、オンラインではこの確認を対面以上に丁寧に行う必要があります。

オンライン・対面それぞれに向くお子さんの判断軸

先に答えを書きます。判断軸は「年齢・自己発信力・自宅環境・指導内容」の4軸に集約できます。

オンラインに向くのは「小学校高学年以降で集中力に大きな課題がない」「自宅に集中できる学習スペースがある」「画面越しでも自分から質問できる」お子さんです。対面に向くのは「小学校低学年・中学年」「手元の動作を細かく見てもらう必要がある」「そばに大人がいる安心感を必要とする」お子さんになります。

判断軸オンライン優位の条件対面優位の条件
年齢と集中力中学生・高校生(45〜90分集中可)/自走できる年齢小学校1〜4年生(集中力10〜15分で散漫になりやすい)
自己発信力画面越しでも質問を遠慮しない/オンライン授業に慣れている対面でないと質問しにくい/デジタルツールに不慣れ
自宅環境集中できる学習スペースと安定したネット環境があるリビング学習中心/家族の生活音が常時鳴る環境
指導内容文字情報の解説中心/全国の難関大講師を指名したい漢字書き順・計算の途中式・図形作図など手元動作の指導

年齢と集中力

小学校1〜4年生は集中力が10〜15分で散漫になりやすく、画面越しで45〜60分の指導を続けるのが難しいケースが多く見られました。小学校3〜4年生までは対面を第一候補にし、5〜6年生以降でオンラインも候補に入れる流れがうまく回っていました。

中学生・高校生は、ほとんどの場合オンラインで違和感なく授業を受けられます。

自己発信力と自宅環境

自己発信力では、対面なら積極的に質問していたお子さんが、オンラインに切り替えた途端に質問が激減して指導効果が下がったケースを複数見ました。デジタルツールに慣れているかどうかで、初回の指導効果が大きく変わります。

自宅環境では、「集中できる学習スペース」「安定したネット環境」「家族の生活音が遮断できる時間帯」が揃っているかが指導効果を左右します。リビング学習中心の家庭は、オンライン契約前に「指導時間中、家族の生活音をどう抑えるか」を家族会議で決めておくのが現場でうまく回っていたパターンでした。

指導内容

漢字の書き順・計算の途中式・図形の作図手順といった「手元の動作」を細かく見ていく単元では、画面越しに限界があり、対面が有利です。

一方、地方在住で対面派遣の選択肢が少ない家庭、共働きで送迎・在宅対応の負担が大きい家庭、難関大出身の先生を全国から指名したい家庭は、オンラインの「先生プールの広さ」「移動時間ゼロ」「全国指名」のメリットが上回るケースが大半でした。

体験授業で確認すべき形態別ポイント

体験授業では、形態ごとに確認すべき項目が異なります。事前に確認項目を持って臨むと、ミスマッチを大きく減らせます

  1. オンライン体験:使用システムの動作確認/手元(ノート)の見え方/保護者への共有方法と頻度/録画機能の有無と利用ルール
  2. 対面体験:指導前後のコミュニケーション/指導スタイル(声かけ・誘導・間違い指摘の言葉選び)/リビング指導か個室指導かの希望すり合わせ/交代申請の手順と回数上限

オンライン家庭教師そのもののメリット・デメリットをもっと深く知りたい場合は、オンライン家庭教師のメリット・デメリット解説も判断材料になります。

マッチング200件超で見えた「失敗パターン6類型」と回避策

先に答えを書きます。契約後に解約・再契約となった失敗は、次の6類型に整理できました。これらは個別のセンター・サービスの問題ではなく、「形態と家庭・お子さんのタイプのミスマッチ」で起きた事例から再構成したものです。

  1. 小学校低学年でオンラインを選択
  2. 自宅環境を整えずにオンライン契約
  3. 対面派遣を希望したが地理的選択肢が限定的
  4. 料金の安さだけで個人契約を選択
  5. オンライン契約後のPCトラブルで指導中断
  6. 保護者が指導内容を把握できず宿題・復習が機能しない

それぞれの内容と回避策を、具体的に整理します。

  1. 小学校低学年でオンラインを選択:1〜3年生で3〜6か月以内に「画面に集中できない」と感じて解約。回避策は、3年生以下は対面を第一候補にし、短期トライアル制度で1〜2か月試してから継続を判断します。
  2. 自宅環境を整えずにオンライン契約:リビング学習中心で、家族の生活音・テレビ音が指導時間中にカブる。回避策は、契約前に「指導時間中の家族の動線」を家族会議で決め、行動ルールを共有します。
  3. 対面派遣を希望したが地理的選択肢が限定的:地方在住で派遣可能な先生プールが少なく、相性が合わず3か月以内に解約。回避策は、対面に固執せず最初からオンラインも候補に入れ、両方で無料体験を受けて前向きに反応した方を選びます。
  4. 料金の安さだけで個人契約を選択:時給1,500〜2,000円の個人契約でキャンセル頻発・連絡不通となり継続困難。回避策は、契約書の文書化・キャンセル規定の明文化・指導面の相談先の事前決定です。
  5. オンライン契約後のPCトラブルで指導中断:本契約後にネット環境やPCの不具合で指導が頻繁に中断。回避策は、体験授業を本契約と同じ環境で受け、トラブル時の振替授業ルールも事前確認します。
  6. 保護者が指導内容を把握できず宿題・復習が機能しない:指導内容が家庭に共有されず、宿題・復習が回らない。回避策は、共有方法(チャット・書面レポート・ヒアリング電話)と頻度を事前に把握します。

6類型に共通する根本原因は、形態の選択ミスよりも、「お子さんの特性・家庭の事情・指導目的の3要素を事前に整理せず、料金や知名度で選んでしまったこと」でした。

契約前にこの3要素を整理してから無料体験に進んだご家庭は、半年後の継続率が体感的に2〜3割高かったというのが現場感覚です。

ハイブリッド型(対面+オンライン併用)という第3の選択肢

先に答えを書きます。対面とオンラインは二者択一ではなく、両方を組み合わせる「ハイブリッド型」も有力な選択肢です。

対面センター(基礎・進捗管理)+オンライン家庭教師(特定教科の難関校対応)の組み合わせを選ぶご家庭は2022年以降に明確に増えており、それぞれの弱点を補い合える設計として機能していました。

組み合わせ型構成月額目安
A 対面メイン+オンラインサブ対面(週1・90分・5教科)+ オンライン(週1・60分・難関校対応英語)月5.0万円
B オンラインメイン+対面サブオンライン(週1・90分・5教科)+ 対面(隔週1・90分・テスト前集中)月4.0万円
C オンラインメイン+対面スポットオンライン(週1・90分・5教科)+ 対面(月1・3時間・進路面談)月3.7万円

ハイブリッド型がうまく機能していたのは、次の3パターンのご家庭でした。

  • 月額5万円前後の余裕があり、特定教科で難関大対応の専門指導を受けたい家庭:基礎は対面・難関校対応は専門のオンライン講師という分業が効く
  • 地方在住で対面選択肢が限定的だが、お子さんが「直接会って話したい」家庭:対面のスポット利用で安心感を確保
  • 共働きで送迎負担が大きいが、テスト前だけは集中的に対面指導を受けたい家庭:普段はオンライン、要所だけ対面

採用時の注意点は、「2人の先生の指導方針が衝突しないようにする」ことです。両方の先生に「もう一方の指導を受けていること」を伝え、進度や教材の重複・抜け漏れがないよう、情報共有のフォーマットを家庭側で整えるのが機能していた方法でした。

文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」の補助学習費全体(家庭教師費+学習塾費+通信教育費)では、公立中学生で年間平均約30万円という水準です。ハイブリッド型はこの平均値の2倍以上になるため、家計バランスとの事前確認が不可欠です。

学年・目的別のおすすめ形態マトリクス

先に答えを書きます。学年・指導目的別に「第1候補・第2候補」を整理すると、次のとおりです。一般的な傾向であり、お子さん個別の特性によって最適解は変わります。初期検討時の参考としてご活用ください。

学年・目的第1候補第2候補コメント
小学生(1〜3年・学校補習)対面集中力と手元確認の必要性から対面をおすすめ
小学生(4〜6年・学校補習)対面オンライン集中力次第。体験で両方試すのが現場で機能
小学生(5〜6年・中学受験)対面またはハイブリッドオンライン難関校対応はハイブリッドが効果的なケースあり
中学生(1〜2年・学校補習)オンライン対面集中力が安定していればオンラインで十分
中学生(3年・高校受験)ハイブリッドまたは対面オンライン進路相談の濃度を考慮し対面要素は残したい
高校生(1〜2年・学校補習)オンライン対面自走できる年齢層はオンラインが現実的
高校生(3年・一般入試)オンラインまたはハイブリッド対面難関大対応の専門講師指名はオンラインが有利
高校生(3年・難関国公立)ハイブリッドまたはオンライン対面特定教科の深掘りでオンライン講師活用が効果的

大枠としては、小学校1〜3年生は対面が候補の中心、中学生以降はオンラインが現実的、ハイブリッド型は中学受験・高校受験・大学受験のラストスパート期で機能する、という整理になります。

家計と相談しながら、お子さんの目標と必要なサポート水準を整理した上で検討するのが、現場で機能した方法でした。具体的なセンター選びまで進む段階では、形態別に各社を比較できる家庭教師センターおすすめ比較が次の一歩になります。

申込前に確認しておきたい比較チェックリスト

先に答えを書きます。契約前に確認しておきたい項目は、次の5カテゴリ・15項目です。これらをすべて書面で確認できれば、契約後に「思っていたサービスと違う」と感じる事態を大幅に減らせます。

カテゴリ確認項目
料金・契約条件①付帯費用を含む年間総額シミュレーションの書面取得 ②途中解約時の精算ルール(クーリングオフ・中途解約金・未使用教材費の返金)③キャンペーン終了後の正規料金・継続割引の有無
先生のマッチング④先生交代の柔軟性(直接申請可・交代回数の上限・交代料金)⑤先生プールの規模(学生・社会人・プロの比率/難関大対応の在籍数)⑥体験授業の先生が実際の指導担当になるか
サポート体制⑦契約後のコーディネーターとの連絡頻度・形式 ⑧指導内容の共有方法(チャット・書面レポート・ヒアリング電話)⑨トラブル時の相談窓口(営業時間・応答スピード)
指導環境(オンライン固有)⑩使用システムの動作確認 ⑪手元の見え方(書画カメラ・カメラ・写真送信)⑫録画機能の有無と利用ルール
指導環境(対面固有)⑬派遣可能エリアと交通費(実費精算か定額制か・月の上限)⑭指導スペース(リビング指導か個室指導か)と保護者の関与度 ⑮指導日時の振替ルール

このチェックリストは、4タイミングで段階的に使うのが200件のマッチングを通じて最もうまく回っていた順序でした。

  • 予約時:「料金」「サポート体制」の概要を確認
  • 体験前:「指導環境」のシステム・環境を確認
  • 体験中:「先生のマッチング」を実際の先生に質問
  • 契約検討時:「年間総額シミュレーション」を最終確認

15項目をすべて明確に書面で答えてもらえるサービスは透明性が高いと言えます。1つでも曖昧な回答があれば、他社の体験授業も受けて比較するのが安全策でした。

よくある質問(FAQ)

家庭教師選びの相談で頻出した7問を整理します。

Q1:オンラインと対面、結局どちらが効果が高いですか?

一律の答えはありません。お子さんの年齢・集中力・学習スタイル・自宅環境と、家庭の事情・指導目的の組み合わせで最適解は変わります。

経済産業省「EdTech市場調査」によると、オンライン学習の利用者満足度は対面と大きな差がなくなってきています。形態の選択より「お子さんに合う先生に出会えたか」「サポート体制が機能しているか」のほうが、半年後・1年後の学習結果に直結する傾向が見られました。

Q2:オンラインのほうが対面より安いのは本当ですか?

同条件で比較すると、オンラインは月1.8万〜3.5万円・対面は月2.5万〜4.5万円が中心レンジで、年間総額では8万〜23万円程度の差が出やすい傾向です。

ただしプロ講師指名型では対面と同水準(月3.5万〜6.0万円)になるため、「オンライン=安い」は一律には言えません。

Q3:地方在住の場合、どちらを選ぶべきですか?

県庁所在地以外では、対面派遣型の選択肢が限定的です。最寄り都市から派遣すると交通費が月1万円を超えるケースもあります。

地方在住の場合は、対面1社・オンライン1社の両方で無料体験を受けて比較するのが現場で機能していた方法でした。

Q4:小学校低学年にオンライン家庭教師は向きますか?

小学校1〜3年生は集中力が10〜15分で散漫になりやすく、画面越しで45〜60分の指導を続けるのは難しいケースが多く見られました。この年齢層には対面のほうが指導効果を実感しやすい傾向にあります。

短期トライアル制度のあるサービスで、1〜2か月試してから継続を判断するアプローチも選択肢です。

Q5:ハイブリッド型はどんな家庭に向きますか?

月額予算4〜5万円の余裕があり、基礎力は対面でじっくり・難関校対応は専門のオンライン講師で詰めるという分業を必要とするご家庭に向きます。

中学受験・高校受験・大学受験のラストスパート期で選ばれることが多い設計です。2人の先生の指導方針が衝突しないよう、情報共有のフォーマットを家庭側で整える運用が不可欠です。

Q6:オンライン家庭教師の体験授業で何を確認すべきですか?

確認すべきは4ポイントです。PC・タブレットでの動作確認、手元(ノート)の見え方(書画カメラ・お子さん側カメラ・写真送信のどれか)、保護者への共有方法(チャット・書面レポート・ヒアリング電話の形式と頻度)、録画機能の有無と利用ルールです。

Q7:オンライン家庭教師は録画機能を活用したほうがいいですか?

録画機能はオンラインならではの活用度の高い機能で、お子さんの復習・保護者の指導確認・テスト前の集中復習用途で機能します。

ただし録画データの保存期間・ダウンロード可否・第三者への共有禁止規定などの利用ルールがサービスによって異なります。契約前に書面で確認しておくのが大切です。

まとめ:形態の選択より「向き不向きの判断軸」を整理する

オンライン家庭教師と対面家庭教師は、二者択一の関係ではありません。お子さんの年齢・集中力タイプ・学習スタイル・自宅環境と、家庭の事情・指導目的の組み合わせで最適解が変わる、「使い分けの選択肢」として理解するのが現場感覚としての結論でした。

この記事のまとめ
  • 両者は「指導媒体」だけでなく指導密度・サポート体制・先生プール・家庭側の準備の4要素で構造的に異なる
  • 料金は同条件で年間総額8万〜23万円程度の差が出やすく、「月謝×12か月+付帯費用」で判断する
  • 向き不向きは「年齢・自己発信力・自宅環境・指導内容」の4軸で判断できる
  • 失敗パターン6類型は、契約前のチェックリスト15項目で大半が防げる
  • ハイブリッド型は月額4〜5万円の予算があれば、両者の弱点を補い合える有力な選択肢

最終的な家庭教師選びは、無料体験を活用したうえで判断するのがおすすめです。料金表やランキング情報だけでは判断できない「お子さんと先生の相性」「コーディネーターのサポート体制」「自宅環境との適合性」を、体験授業で直接確認するのが最もうまく回っていた方法でした。

複数社の体験授業を受け、本記事のチェックリスト15項目で比較してから契約することをお勧めします。

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免責事項

※本記事は公的機関の公開情報と家庭教師派遣の現場知見をもとにした整理であり、特定のサービス・指導形態の成績向上を約束するものではありません。料金・市場動向は2026年時点の一般的な情報で、契約前に各サービスの公式情報・契約書をご確認ください。発達障害・学習障害・不登校など特別な配慮が必要なお子さんは、まず医療機関・学校のスクールカウンセラー・地域の発達支援センター等の専門機関や学校と連携してご相談ください。中途解約・クーリングオフ等の契約トラブルは、消費者庁・国民生活センター(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考情報

  • 文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」(学校外活動費・補助学習費データ)参照
  • 文部科学省「学校基本調査」(学習塾・家庭教師利用状況関連データ)参照
  • 経済産業省「EdTech市場調査」(オンライン学習サービス市場規模・利用動向)参照
  • 消費者庁・国民生活センター「家庭教師サービスに関する相談事例集」参照
  • 特定商取引法(クーリングオフ・中途解約規定)参照
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この記事を書いた人

Kikuchiです。家庭教師の派遣会社で5年間、どの先生をどのご家庭に紹介するかを決めるコーディネーターをしていました。担当したマッチングは200件を超えます。

保護者の方から「前の先生とは合わなかった」とお電話をいただくたびに、何がずれていたのかを先生と生徒さん双方に聞き取り、次の紹介に生かしてきました。料金の高い先生をつければ成績が上がる、というものでもありません。志望校、性格、つまずいている単元。この三つがかみ合ったとき、子どもは驚くほど伸びます。このサイトでは、後悔しない家庭教師の選び方と、契約前に確かめておきたい条件を整理しています。

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